診察と治療方法は?

 

肛門科での診察の流れは?「肛門科」という名前を聞くと、羞恥心や恐怖心を感じる女性もいらっしゃるかもしれませんが、実際は、どんな診察や治療を受けるのでしょうか。肛門科での診察で、実際の流れを紹介しましょう。

 

まず、問診票をもとに症状を確認します。排便のリズムやお腹の調子など、正確な情報を問診票に記入いただくことが大切です。 次に診察台で横向きになった体位で診察を行います。タオルなどをかけて患部だけを診させていただきますので、婦人科の診察よりも羞恥心を感じることが少ない、という方も多いようです。最近では、恥ずかしさや怖さを取り除く、さまざまな方法が取られているようです。

 

診察はまず視診から。目で見て、患部の状態を確認することが重要なので、指を使った指診を行い、直腸に腫瘍などがないかを確認します。

 

その後、肛門内を見ることができる肛門鏡を使って中を直接見ていきます。最近は、肛門の中の状況をカメラで撮影し、診察の際、一緒に確認することができるデジタル肛門鏡も一般的に使われており、患者さんが希望されれば一緒に患部を確認しながら治療方針をご説明することもあります。また、出血の症状がある方は、大腸の病気の可能性もあるので、大腸内視鏡検査を行うこともあります。