おしりがかゆい理由

 

おしりがかゆい症状には、 肛門掻痒症という病気があります。これは、肛門がかゆい病気を総称したもので、原因は違っても同じ病名で呼ばれています。これは皮膚病ではなく、自分で掻くことで皮膚が荒れて湿疹化したものです。

 

アトピーやアレルギーのように、体の内側から噴き出る湿疹とは異なります。単に正常な皮膚が掻きむしることでボロボロになってしまっただけなのです。

 

肛門の皮膚は弱いので、頻繁に掻いていると皮膚に傷ができたり、赤くなったり、皮膚全体が晴れて盛り上がったようになります。これは、肛門の中や直腸に便がたまったり、残ったりしていることで肛門が刺激を受けてかゆみが起こるためです。

 

しかし、かゆくなってから何度もこすったり、掻いていると皮膚が荒れてかゆみが酷くなっていきます。

 

肛門掻痒症と似た症状に、接触皮膚炎があります。これは、汗で肛門周辺の皮膚が蒸れを起こしたり、脱肛、痔瘻からの分泌物でかぶれを起こすことでかゆみが出る症状を言います。

 

他にも、肛門のかゆみには皮膚カンジダ症があります。これは、もともと皮膚に存在しているカビ(真菌)が疲労やストレスなどで抵抗力が落ちたときなどに増殖してかゆみを引き起こすものです。他にもぎょう虫や尖圭コンジローマといった病気の恐れもあります。